File No.11 賞金は目の前に
ある老人が男に言う。
「ゲームをしないか?」
老人が説明したゲームの内容は次の通りだ。
箱の中に多額の賞金が入っていて、男が見事箱を開けられたら中の賞金は男の物。
箱はとても頑丈である素手で開けるのは不可能だが、まわりには斧などが置かれている。
時間制限はない。
男は是非やらせてくれと答えた。男が金を得るチャンスがあるのにリスクは無さそうだったからだ。
参加を表明した男に老人が言う。
「実は箱にたどり着くまでにはいくつか難問がある。1万円支払えば賞金のすぐそばからスタートさせてやろう。」
男は笑顔で1万円を差し出した。
ゲームが開始した。スタート時から賞金は男の目の前にあった。
男は、過ちを犯したことに気がつき、ただ愕然とした・・・
※男はなぜ愕然としたのか推理してみよう。