怪文書

K A I B U N

怪文書 パチンコ玉


パチプロはいつものように、耳栓替りにパチンコ玉を左右の耳に詰めました。
ところがその日はあまりにぎゅうぎゅうと耳の奥に詰め込んだので、抜けなくなってしまったのです。
耳掻きで取りだそうにも耳掻きをこじいれる隙間もありません。
一計を案じ、息子の持っている磁石で吸いだそうとしましたが、教材程度の磁石ではとても無理。
そこでそのパチプロ、知人が勤めるある企業の研究室を訪れました。
以前、そこの研究室に実験用に超強力な電磁石があるという話を聞いていたからです。

知人は呆れ返り
「バカなやつだなぁ。まぁいい。うちのは無茶苦茶強力な磁石だから、 簡単に抜けるよ。そこのところに耳をつけて」
パチプロは装置の磁石の所に、まず右の耳をつけました。
知人が電磁石のスイッチを入れます。
言葉どおり、その磁石は超強力で、パチンコ玉は瞬時に磁石に引き寄せられ、カキーンカキーンという衝突音が研究室に響き渡りました。



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